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第11回アドバンストSEMセミナー「第一原理電子状態計算法の開発と応用」

第11回アドバンストSEMセミナー

日時: 5月  24   日(水)15時~16時(質疑応答含)

場所:総合研究棟B204室+Teams(ハイブリッド開催)

講師:筑波大学数理物質系 教授 小林伸彦 小林研究室

題目:「第一原理電子状態計算法の開発と応用」

材料合成技術の進歩により、原子・分子レベルで制御された高機能高性能物質材料開発が行われている。そのような材料開発研究を高効率に行うためには、物質のミクロな構造、結合状態、電子状態を、量子力学に基づいた精密理論により解析し、諸物性を理論的に予測して物質設計することが重要となってきている。そのための方法論として密度汎関数理論に基づく電子状態計算法が盛んに用いられ、物質の構造、電子状態、物質の特性を理論的に解析する手法として広く普及してきた。無機材料から有機材料までさまざまな物質系に適用され、近年のコンピュータの高性能化や一般への普及により、多くの材料研究者によって応用研究が行われてきた。一方で、さまざまな機能を精度良く予測するためには電子状態計算法の発展が不可欠で、理論研究者によって開発整備が進められている。本セミナーでは、我々の研究を通して、計算理論開発、電子状態解析、機能予測例を紹介したい。

 

アドバンストSEMセミナーは、日立ハイテクアドバンストSEMテクノロジ特別共同研究事業がイノベイティブ計測技術開発研究センターと共催で開催する計測技術関連のセミナーです。

第11回セミナーは、筑波大学数理物質系 小林伸彦 教授による第一原理電子状態計算法を利用した研究開発についての講演です。

※第11回アドバンストSEMセミナーへのご参加ありがとうございました。